注文住宅で3階建てを検討している方はいませんか?2階建てに比べて狭い土地でも広々とした空間を確保できる、眺望や採光がよいといったメリットがある一方で、建築費や階段の移動などデメリットも存在します。本記事では、3階建て住宅のメリット・デメリット、間取り実例、費用面の注意点などを詳しく解説していきます。
3階建て住宅のメリット・デメリット
3階建て住宅は、以下の5つのメリットがあります。
狭い土地でも広々とした空間を確保できる
3階建てにすることで、2階建てよりも床面積を有効活用できます。狭小住宅でも、広々としたリビングや寝室、子供部屋などを確保できます。さらに、各階に異なるテーマの部屋を設けることで、家全体がより機能的で住みやすくなります。
たとえば、1階に収納スペースや趣味部屋を設置し、2階にリビングやキッチン、3階にプライベートな寝室を配置することで、日常生活が快適に過ごせるようになります。
眺望や採光がよい
3階建ては、周囲の建物に遮られることなく、眺望や採光を確保しやすいというメリットがあります。日当たり抜群の部屋で、開放感のある生活を送れます。
とくに、3階のバルコニーや屋上を利用すれば、家族や友人とのバーベキューやガーデニングを楽しむことができ、都市生活の中でも自然を感じられます。さらに、眺望がよいことは、リラックスや気分転換にも繋がり、心地よい暮らしを実現します。
間取りの選択肢が増える
フロアが1つ増えることで、さまざまな間取りを検討できます。趣味部屋や書斎、シアタールームなど、自分たちのライフスタイルに合わせた空間を作れます。
さらに、各階ごとにテーマを決めて設計することで、より個性的で魅力的な住まいに仕上げられます。たとえば、2階を家族が集うリビングやダイニングスペースにし、3階を完全なプライベートゾーンとすることで、生活のメリハリがつき、快適な住環境を実現します。
水害対策にもなる
洪水が発生した場合、1階部分をビルトインガレージにし、居住空間を2階・3階に配置することで、水害被害を軽減できます。とくに、水害が発生しやすい地域では、この設計が大変有効です。
さらに、ビルトインガレージを備えることで、車や自転車の保管場所としても活用でき、利便性が向上します。また、2階以上に居住空間を配置することで、家財道具や重要書類などを安全に保管することができ、災害時のリスクを大幅に減らせます。
投資価値が高くなる
3階建ては、土地を有効活用できるため、投資価値が高くなる傾向があります。将来的に売却する際にも、高値で売れる可能性があります。とくに、都市部や住宅需要が高いエリアでは、3階建ての住宅は高い人気を誇ります。
また、家全体のデザインや設備を充実させることで、さらなる付加価値を提供し、資産価値を高められます。たとえば、エネルギー効率の高い設備や最新のスマートホーム技術を導入することで、将来的なメンテナンスコストを抑えつつ、居住者にとって魅力的な住宅となります。
3階建て住宅のデメリット
3階建ては、2階建てよりも構造計算や地盤改良が必要になるなど、建築費が高くなります。また、建物内で温度差が発生しやすいというデメリットがあります。夏は3階が暑く、冬は1階が寒くなる可能性があります。
さらに3階建ては、階段の移動が大変になります。とくに、高齢者や小さな子供がいる家庭では、注意が必要です。3階建ては、2階建てよりも地震や風の影響を受けやすく、建物が揺れやすくなります。また高さ制限によって建てられない場合があります。事前に、建築可能な高さを確認する必要があります。
3階建て住宅の間取り実例
3階建て住宅には、さまざまな間取りがあります。以下は、その一例です。
スキップフロアを活用した間取り
スキップフロアは、階段スペースを有効活用できる間取りです。高さを抑えつつ、床面積を有効活用できます。
仕事部屋とスカイバルコニーのある間取り
3階建てにすることで、仕事部屋やスカイバルコニーなど、自分たちのライフスタイルに合わせた空間を作れます。
ビルトインガレージ付きの二世帯住宅
3階建ては、二世帯住宅としても利用できます。1階部分をガレージにし、2階・3階部分を居住空間にできます。
3階建て住宅を建てる際の費用面の注意点
3階建て住宅を建てる際には、以下の費用面の注意点があります。
1. 二階建てよりもコストがかかる
3階建ては、2階建てよりも建築費が高くなります。建築費だけでなく、地盤改良費や構造計算費なども考慮する必要があります。
2. 将来的なメンテナンス費用がかかる
3階建ては、2階建てよりも外壁や屋根の面積が多くなるため、将来的なメンテナンス費用がかかります。
3階建て住宅で失敗しないポイント
3階建て住宅で失敗しないためには、以下の2つのポイントを押さえましょう。
間取り
3階建てにすることで床面積が増えるため、その分部屋数も増やせます。しかし、部屋数を意識するあまり「過ごしやすさ」を見落としてしまうことも。実際に住み始めたら狭く感じる、日当たりが悪い、生活動線が使いにくいといったケースもあるため、「過ごしやすさ」を意識した間取りを考えましょう。
依頼先
3階建て住宅を建てる際には、三階建て住宅の実績が豊富なハウスメーカーに相談しましょう。ハウスメーカーによって得意としている住宅は異なります。実績豊富なハウスメーカーに依頼することで、これまでの経験をもとにした具体的なアドバイスを受けられるため、住宅作りの参考になります。
まとめ
3階建て住宅は、狭い土地でも広々とした空間を確保できる、眺望や採光がよいといったメリットがある一方で、建築費や階段の移動などデメリットも存在します。3階建て住宅を検討している方は、メリットとデメリットを理解し、自分に合った家づくりを進めましょう。また、費用計画や間取り、依頼先選びなどについても、慎重に検討することをおすすめします。3階建て住宅は、注文住宅ならではの自由度の高い家づくりが可能です。理想のマイホームを実現するため、ぜひ参考にしてください。