注文住宅にランドリールームは必要?設置の際の注意点
公開日:2025/02/15 最終更新日:2024/08/29

家

ランドリールームは、洗濯に関わる作業を効率よく行うための専用スペースです。ランドリールームを設けることで、家事の負担を軽減し、生活の利便性が向上します。今回は、注文住宅にランドリールームを設けたいとお考えの方に、ランドリールームのメリットや設置の際の注意点を紹介します。

ランドリールームってどんな部屋?

ランドリールームとは、洗濯に関わる家事を効率的に行うための専用スペースです。

脱衣所と一体化している場合もありますが、独立したスペースとして設けられるケースが一般的です。日本では洗濯室とも呼ばれ、洗濯物を洗う、干す、たたむ、片づけるといった一連の作業をひとつの部屋で完結させることができます。

一般的には洗濯機や乾燥機、アイロン台、室内物干しユニット、洗濯用品の収納棚などが設置されます。一連の作業が同じ場所で完結するので、移動距離を減らし、家事の負担を軽減できます。

ランドリールームの設計は、家族構成やライフスタイルに合わせて柔軟に変えられるため、非常に便利です。広いスペースがある場合は、除湿乾燥機や洗濯物をたたむための作業台などの追加もおすすめです。

また、ランドリールームと似たスペースとしてサンルームがありますが、両者は目的が異なります。サンルームは主に採光やくつろぎの場として使用されます。ランドリールームはあくまで洗濯家事のための専用スペースです。

ランドリールームの設置により洗濯に関する家事をスムーズに進められ、生活全体の効率が向上、毎日の家事がより快適になります。

ランドリールームを作るメリット

家事効率の向上や生活の利便性を求める現代の家庭において、ランドリールームの設置は非常に魅力的です。

次に、ランドリールームを作るおもなメリットについて見ていきましょう。

手間・時間を削減できる

ランドリールームがあると、洗濯に関連する一連の作業をひとつの場所で完結できます。

洗濯機で洗濯を行い、その場で洗濯物を干し、乾いたらすぐに畳んで収納するという流れをランドリールーム内で完結できるため、家中を行ったり来たりする手間が省け、身体への負担も軽減されます。

天候や時間帯に左右されない

ランドリールームの設置により、天候や時間帯を気にせずに洗濯が可能です。

雨、花粉、台風などで洗濯に向かない日でも安心して洗濯物を干すことができます。また、忙しい朝の時間帯に洗濯ができない場合や、仕事から帰ってきた夜間でも洗濯が可能です。とくに大家族の場合、洗濯の頻度が高いため、24時間いつでも洗濯ができる環境は非常に便利です。

洗濯物の散らかりを防ぐ

ランドリールームの設置により、他の部屋に散らかる洗濯物を防止できます。

リビングやダイニングに洗濯物を持ち込む必要がなくなり、すっきりとした室内の空間を維持できます。とくに天候が悪い日に、ランドリールームがあれば人が集まる場所に洗濯物を干す必要がなく、快適な空間を維持できます。

来客時の洗濯物に関する心配を解消

リビングやダイニングに洗濯物がある場合は、急な来客があるとすぐに片づけなければならず、部屋干しのにおいも気になるところです。

しかし、ランドリールーム内で洗濯に関する作業を完結できるため、ドアを閉めるだけで対応できます。また、プライバシーや防犯面でも安心です。屋外に洗濯物を干すと家族構成がわかってしまう不安がありますが、ランドリールームがあれば外部の目に触れる心配はありません。

後悔しないために!設置の際の注意点

ランドリールームの設置は、家事の効率を向上させるための重要な要素ですが、慎重な計画が必要です。

以下では、ランドリールームを設置する際のポイントと注意点を紹介します。

広さを確保する

広さは使い勝手に直結する重要な要素です。

とくに4人家族の場合、2畳から3畳程度の広さが目安とされています。広さが十分ではないと作業がしにくく、ほかの部屋で作業を行わなければなりません。しかし、広すぎても洗濯物が乾きにくくなるなど、作業効率が低下する可能性もあります。

吊り下げタイプの物干し竿やユニットをうまく活用すると、さらにスペースを有効に使えます。

通風を確保し、必要な設備をそろえる

ランドリールームでは通風の確保が不可欠です。

窓の設置や扉の配置を工夫し、通風を確保します。においや湿気がこもると不快な環境になりやすいため、通風が難しいときは換気扇や送風設備を導入しましょう。また、除湿乾燥機や物干しユニット、収納棚、アイロン台など、必要な設備をそろえれば、より利便性が高められます。

動線を意識する

ランドリールームは、洗濯に関する作業の動線を考慮した設置が重要です。

動線が長いと無駄な動きが増え、作業効率が低下します。一般的には、脱衣所からランドリールーム、ファミリークローゼットへの動線を短くすると、効率的な家事が可能です。また、外干しをする場合は、ランドリールームから直接出入りできるように外干し場を配置すると便利です。

キッチンや浴室と距離を近くする

ランドリールームの位置は、キッチンや浴室との距離とあわせて決めます。

なるべく近くに配置しておくと、ほかの家事と並行して洗濯作業を行いやすくなります。たとえば、調理中に洗濯物をたたんだり、洗濯機を回しながら浴室を掃除したりと、効率的な家事が可能になります。

また、水回りをひとつのエリアにまとめることで、排水構造がシンプルになり、費用の削減やメンテナンスのしやすさというメリットも享受できます。

まとめ

ランドリールームでは、洗濯に関連する家事を1か所で完結できます。家事の負担が軽減され、天候や時間に左右されない洗濯が可能です。しかし、ランドリールームを設置する際には、動線や通気性などいくつか注意しなければならないポイントがあります。ランドリールームの設計を工夫することで、家事効率や生活の快適性が大幅に向上し、現代の家庭にとって魅力的な空間となります。

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